愛する人に一分一秒長く生きて欲しいという気持ちは分かります。
ずっとそばにいたい、離れたくない、一緒にいたい。
家族なら、恋人同士なら、そう思って当然かもしれません。

しかし、延命治療は本当に正しい行為なのか、最近疑問を覚えることが多いです。
寝たきりになってしまった老人に、高カロリーな点滴を打ち、血管がダメになったら
胃ろうをして高栄養価の食事を流し込む。

もし、自分がそんな状況になってしまったら、生きていたいと望むのか?
寝たきりで、自分で手足を動かすこともできず
ただひたすら長い苦しみと戦う。

医療とは人を苦しみから救う手段だと思うのです。
それならば、人を長く苦しめることは医療として本当に正しい行為なのでしょうか?
勿論、どんなことをしてでも本人が1分1秒長く生きていたいと思うなら
その希望をかなえることが大事です。

しかし老齢期に入った場合、医療とは苦しみを取り除くほうにシフトする形も
認められるべきだと思うのです。
安らかに、穏やかに、静かに旅立てるように、苦しみを取り除きQOLを高める。
日本では安楽死が認められていませんが
長寿が当たり前になった時代、安らかに人が死ねなくなっているのも問題だと感じるのです。