医療業界は慢性的な人手不足に陥っています。
特に小さな施設や地方ではその傾向が強くなっています。
それが原因となり医療業界で横行しているのが、看護師免許名義貸しです。

どういう仕組みかというと、医療機関は事業を行うにあたり
一定の看護師を雇い勤務させる必要があります。
これは規模に応じて人数が定められているわけですが、
人手不足により実際に働く人員を確保できない場合などに、
看護師の免許は持っているけども働いていない人に声をかけて
名義だけを借りるわけです。

そうして勤務看護師として登録し国へ申請します。
実際には働いていなくても、書類上は働いていることになり
国から報酬が支払われ医療機関として業務を行うことができます。
しかし実際には働いていないため、その医療機関ではかなりの激務となり
働いている人への負担は計り知れません。

加えて虚偽の報告をしているわけですから、国からの調査などで
発覚した場合は改善命令と受け取った報酬の数倍の額を徴収されます。
そして名前を貸している看護師は違法行為になりますので、
執行猶予の付いた実刑を受ける可能性が高くなります。
報酬を受け取っている場合などは、悪質とみなされ刑が重くなります。
看護師免許については剥奪となるケースが多いと言われています。

医療施設から報酬がもらえることや、名前を貸すだけという安易な気持ちもあり
看護師だけでなく医療機関に従事する資格保持者の間では
名義貸しが横行していると言われています。